はじめまして。
このブログを運営していますTAROです。
本業はウェブやカタログのデザインをやったり、雑誌にイラストを描いたり、動画制作をしたりしています。いわゆる自由業、自営業、経営者です。
使用しているソフトはAdobeのIllustratorやPhotoshop、Premiere Pro、After Effectsなどを日々使って仕事をしています。一見するとクリエイティブな仕事をしているように見えますしそのとおりなのかもしれませんが、全て独学です。そのあたり気になる方は下記に順を追ってお話していきますのでご覧ください。
プライベートでは、既婚者で子どももいます。お父さんです。12年前に関西から東京都内(渋谷近辺)に引越しをしてきてから今も住んでいます。
1. 就職経験はゼロです
本を読んで学んだ
生い立ちの話を少しだけしますと、客観的に見てもまあまあ辛い家庭環境で育ちました。すべてをそのせいにするつもりはありませんが、それなりに影響もあったと思います。なので、高校を卒業と同時にすぐに家を出て新聞配達の住み込み生活を始めました。早くひとりになりたかったんですね。
ただ、そんな生活ですからお金もありません。同年代の友人たちが羨ましかったです。
人生は勝ち負けが全てではありませんが、やはり悔しい思いがありました。
このままだと碌なところに就職もできないし、できたとしても薄給で家庭を持てるような未来があるかどうかも怪しいなと。そして何よりも、自由に自分の生きたいようにできたはずなのに、現実はお金と時間に縛られている。
そんな悶々とした日々の中で思いついたことが、「本を読む」ということでした。
きっかけは、なぜ自分はこんな人生なのかと考えているうちに、それこそが大きな間違いなんだと思うようになったことです。ということは、まずは自分で考えるということよりもいろんな人の意見や人生観、物語を知ったうえで答えを出していけば良いんじゃないかと。
しかも、本を読むということ自体はブックオフやネットを使えばそんなにお金がかかることでもないのでできますよね。あとは図書館もアリ。
ジャンルでいうと小説、ビジネス、美術、哲学、啓発、とにかく色々読みましたが、まずは数だと思い1000冊以上を数年にかけて読み漁りました。ほぼ毎日、古本屋を巡り、もうジャケ買いのような感じで適当にどさっと選び、買い、読み、そして売る。を繰り返していました。
バイトしながらスキルだけは磨き続ける
とはいえ、本をいくら読んだからといっても急にお金が入ってくるわけでも宝くじが当たるわけでもなく、人生自体がうまくいくわけではありません。長いトンネルはまだまだ続きました。
本のおかげで思考の仕方やスピード、まとめ方、知識含めいろんな恩恵はたしかにありましたが、やはりどこかに現実的に安定した収入を求めてしまう自分がいて、まずは就職したいなと求人にも応募をしていました。
その当時は社会で即戦力として使えるようなこれといったスキルもなく、大抵は担当者からもバカにされるような形での質疑応答だったりするので当然不採用ですし、書類審査の段階でダメというものばかりでした。ほんと、そう簡単にはうまくいきません。
そんな状態ですので、結局僕は就職できませんでした。就職経験ゼロです。
大学生の就活に負けないくらいには応募しましたがすべてダメでした。もちろん、これだったら受かるだろうとどんどん就活先の難易度も下げていきましたが何年もやっていると年齢も普通ではありませんから、担当者からしたら「今まで何やってたの?バイト?なんで?」みたいなことでしょうね。不気味なやつに見えたのかもしれません。すべて不採用。
そんなこんなを繰り返してると、良い意味でのあきらめの境地のようなものも湧き出てきて、就活は辞めてまずは自分にできることを洗い出す作業に出ました。もちろん昼も夜もバイト生活の中で。
ただ、そんな生活の中でも、スキルだけは磨き続けていました。いつかは絶対になんとかなりたいという気持ちがあったのだと思います。元々が楽観的というか、死ぬか生きるかというほどネガティブではないのでやれたのかもしれませんが。AdobeのPhotoshopやIllustratorなんかで自分で作品を作ったりデザインしてみたり、誰かに頼まれてやっているわけではないので仕事ではないですけど毎日使っていましたね。Dream Weaverでサイトを作ったり、HTMLもJavaも本を読みながら見様見真似で。あとはブログを開設してみたり。
2. 大手ブログからの執筆依頼
継続していると良いことがある
ちょうど10年近く前に作ったブログがある日突然バズりました。
それまでにいろんなことを独学ですがやってきていたので、イラスト付きのブログを面白半分ではじめたんです。するとこれが3記事目くらいでバズりました。個人的な内容のブログですし特定されるのはちょっと恥ずかしいので内容は控えますが、ツイッターやニュースピックス、スマートニュース、ヤフーニュース、はてぶ、etc…などで取り上げられるほどに。アナリティクスの数字も本当にすごかったです。ちょっと震えていましたね。
そうしているとあっという間に人気ブログになり、書くたびにあちこちのニュース系アプリに掲載され、ツイッターでリツイートされ、という日々が始まりました。
そんな初バズりから半年ほど経ったころ、とある大手ブログ運営から執筆依頼のメールが届きました。
言ってみればそれは僕の初仕事みたいなもの。学歴も実績もない自分なんかが、さらに言えば顔も年齢も知らないのにギャラ(たしか2〜3万くらい)を払って記事を書いてほしいと言ってくれる「人」と「企業」があるんだ、ということがすごくうれしかったです。
バズったことは大きなきっかけだったとは思いますが、やはり定期的に更新して継続していたからなんだろうなと今となってはよくわかります。
人気があることとマネタイズができていることは別
それから3年が経った頃、結論から言うとそのブログからは離れることになりました。理由としては、アクセスは稼げても「仕事」や「お金」という点での成長が思ったほどではなかったからです。執筆依頼も増えてはいきましたが東京で食べていけるほどあるわけでもなく、ブログ自体のマネタイズもできていなかったので正直継続していくことは難しかったです。趣味ブログであれば何も問題はなかったのですが。
結果的には大きな花を咲かせるまでには至らず、感覚的にブログを書いていただけの寂しい結果に終わってしまいました。
そこから何をつかむか
ただ、そうした経験をゼロにしてしまうのはさすがにもったいないですよね。辞めてしまったとはいえ、なぜバズったのか、どういった作業やアイデアが良かったのか、ということを自分なりにまとめて次の何かに繋げられたら良いなという思いが現在のマネタイズを考える生活につながっていったことは間違いないだろうと思います。
3. 遅咲き35歳からの自立
やっと独学が実を結ぶ
大分遠回りをしたかもしれませんが、これまでの独学が少しずつ実を結び、35歳くらいになったころからバイトをしなくても良いくらいには本業で稼げるようになり、遅ればせながらようやく自立をすることができたのがその頃です。現在は大手からの仕事も舞い込んできたりと、ウェブデザイン、グラフィックデザイン、動画編集、ディレクションなどを手掛ける小さな会社を東京で経営しております。
最近では某ウェブメディアの立ち上げをアートディレクションという立場で参加させてもらい、そのときにはこれまでのブログ活動などが活かされている実感がありました。
ただ、そうした生活をできるようになったことはとても喜ばしいことなのですが、なんだかずっと心の中にモヤモヤが残ったままでいました。
それはやはり仕事が入ってきても常に誰かに動かされているという感覚があるからなのかもしれません。
その人なりの「自立」
満員電車で通勤をしながらがんばってマイホームを手に入れるといった、いわゆる一般的な出世や幸福感などがあるように、僕自身にも目標としている「自立」や「幸せのかたち」があります。
それは経済の自動化です。簡単に言ってしまえばこのブログのようなものでのマネタイズすることなのだと思います。株や仮想通貨も近いといえば近いのですが、もう少し自分自身の技術や色を入れられたほうがやりがいがあるような気もします。そうした制作物の集合体を大きく自動化できる仕事や資産を作っていくことだと思います。
現在の仕事に不満があるわけではないですが、どんなに大きな仕事でも僕はどこまでも作業者でありすべての仕事は右(発注)から左(納品)へと流れていくだけです。極端に言えば何も残りません。
もちろんいろんな人が関わって仕事をしているので、うまくいけば名誉や貢献はありますが、やはり作業者であることには変わりがありません。もっと自由に、もっと自分自身でライフスタイルを構築していけるような仕事を作りたいというのが僕の理想です。
4. 僕がやっていることはほぼ誰かの「マネ」
努力はある程度は実る